ビブリア, Edizioni 64-70天理大学出版部, 1976 |
Dall'interno del libro
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Pagina 96
... というようなものから、或いはそれだけで終るかもしれませんが――二・三のことを申し述べたいと思います。非常にショッキングな話から申し上げますけれども、ちょうど昭和四十四年に八犬伝が上演されました時に、亡くなりました久松潜一博士と、馬琴研究の ...
... というようなものから、或いはそれだけで終るかもしれませんが――二・三のことを申し述べたいと思います。非常にショッキングな話から申し上げますけれども、ちょうど昭和四十四年に八犬伝が上演されました時に、亡くなりました久松潜一博士と、馬琴研究の ...
Pagina 102
... というのも、馬琴とは犬猿の仲だった山東京山「蛙鳴秘鈔」や「蜘蛛の糸巻」の記事などが根元で、お百の実母の再婚先が下駄屋の佐兵衛だったという事実から、馬琴自身が下駄屋に婿入をしたというようなことになったのかもしれない。ただしかし、ここに馬琴 ...
... というのも、馬琴とは犬猿の仲だった山東京山「蛙鳴秘鈔」や「蜘蛛の糸巻」の記事などが根元で、お百の実母の再婚先が下駄屋の佐兵衛だったという事実から、馬琴自身が下駄屋に婿入をしたというようなことになったのかもしれない。ただしかし、ここに馬琴 ...
Pagina 105
... という女の方は非常に好意好感をもって、よくできた娘だということを書いておるのですけれども、祐の方はそうではない。不義・不孝者という扱いをしておる。この祐という女もまた馬琴の他の娘たちと同じように十六才の時に浅草にお屋敷のある佐藤伊豆守の ...
... という女の方は非常に好意好感をもって、よくできた娘だということを書いておるのですけれども、祐の方はそうではない。不義・不孝者という扱いをしておる。この祐という女もまた馬琴の他の娘たちと同じように十六才の時に浅草にお屋敷のある佐藤伊豆守の ...