ビブリア, Edizioni 76-79天理大学出版部, 1981 |
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Pagina 96
... ける、」(花)〔八、建礼門院入御寂光院事、付法皇御幸事〕建礼門院は吉田のへんにおはしけるに、あれたる坊築地くウモンつれ破て、宮門を守人もなし、九郎判官は情ある人にて、女院の御事斜ならす心くるしき事にそ覚ける、御衣なと調進、女房達の衣しや ...
... ける、」(花)〔八、建礼門院入御寂光院事、付法皇御幸事〕建礼門院は吉田のへんにおはしけるに、あれたる坊築地くウモンつれ破て、宮門を守人もなし、九郎判官は情ある人にて、女院の御事斜ならす心くるしき事にそ覚ける、御衣なと調進、女房達の衣しや ...
Pagina 97
... ける、長月の末なれは、道行御覧するに、西の山際紅葉所々に見えちり、尾上のしかの声(もちかつき、東は細谷河の水の音 ... ける、女院の御すまゐ見まいらせんと思はれける人々は、かる折ふしをゑてそのかす御ともをそのそみ申されける、されともしの ...
... ける、長月の末なれは、道行御覧するに、西の山際紅葉所々に見えちり、尾上のしかの声(もちかつき、東は細谷河の水の音 ... ける、女院の御すまゐ見まいらせんと思はれける人々は、かる折ふしをゑてそのかす御ともをそのそみ申されける、されともしの ...
Pagina 101
... ける、花かたみもたせ給けるは、女院にてこそわたらせ給ける、法皇を見つけまいらせて、あきれた御けしきにて、しばらくは立やすらはせ給けり、十念の柴の戸ほそには摂取の光明をまち、一念の窓の前は聖衆の来迎をこそ待つるに、思の外に法皇の御幸ならせ ...
... ける、花かたみもたせ給けるは、女院にてこそわたらせ給ける、法皇を見つけまいらせて、あきれた御けしきにて、しばらくは立やすらはせ給けり、十念の柴の戸ほそには摂取の光明をまち、一念の窓の前は聖衆の来迎をこそ待つるに、思の外に法皇の御幸ならせ ...